6月5日は、アメリカ出身のジャズサクソフォーン奏者、ケニー・Gの誕生日です。主に80年代に大ヒットしたアーティストで現在も活動中。
ケニー・G(Kenny G、正式名 ケネス・ゴアリック - Kenneth Gorelick、1956年6月5日 - )は、アメリカ合衆国のジャズサクソフォーン奏者。
1980年代、スムーズジャズの第一人者として活躍し、特にアリスタ・レコード時代には大きなセールスを記録した。主にソプラノ・サクソフォーン奏者として知られるが、アルト・サクソフォーン、テナー・サクソフォーン、ウインドシンセサイザーなどを演奏することもある。
ワシントン州シアトルにてユダヤ系の家庭に生まれた。母親から与えられたサックスでグローヴァー・ワシントン・ジュニアのコピーなどから奏法を学ぶ。学生バンドを経て1973年に17歳でバリー・ホワイトのバックバンド「ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ」に参加してプロ活動を開始。ワシントン大学卒業後にはジェフ・ローバーの率いるジェフ・ローバー・フュージョンに加入し、2枚のアルバムに参加。
1982年にアリスタ・レコードからケニー・G名義でソロ・デビュー。以降、多数のソロ・アルバムを発売すると共に、ホイットニー・ヒューストン、ナタリー・コール、マイケル・ボルトン、アレサ・フランクリンら多くの音楽家とのコラボレーションを行っている。
1987年に『デュオトーンズ』からシングルカットされた「ソングバード」がビルボードのポップチャートで4位を記録。インストゥルメンタル曲としては異例の大ヒットとなる。1992年には『ブレスレス』が全米2位を記録し、同アルバムに収録された「フォーエヴァー・イン・ラヴ」は1994年に第36回グラミー賞で最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞。
1997年、「最も長いロングトーンをするサックス奏者(45分47秒)」(→循環呼吸)として、また1999年には「累計アルバム売上枚数の最も多いジャズ・アーティスト」として、それぞれギネスブックにも掲載されている(ただし前者に関しては、コスタリカのサックス奏者ジョバンニ・エスカリエンテが、非公式ながら90分45秒の記録を持つとの主張もある)。
2008年、長年所属していたアリスタ・レコードを離れ、コンコード・レコードに移り、ラテン音楽を中心とした『ロマンスの足おと』を発表。2010年のアルバム『ハート・アンド・ソウル』は、ロビン・シックやベイビーフェイスといったゲスト・ボーカリストを迎えて制作された。