スタートで一気に前へ出たフェラーリのベッテル。後方の大混乱をものともせず彼の得意なペースで無事逃げ切り、今季2勝目をフェラーリに、ティフォシに、そしてビアンキに捧げた。
レース開始10分前にはジュール・ビアンキへの黙祷が行われた。昨年の鈴鹿でひん死の大クラッシュ、ここまで懸命な治療が続けられて来たが7月17日にこの世を去った。
2015年F1第10戦ハンガリーGPは26日(現地時間)、首都ブダペストにあるハンガロリンクで70周の決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季2勝目となる通算41回目のトップチェッカーを受けた。
今季前半戦を締めくくるシーズン折り返しの第10戦ハンガリーGP。スタート前に黙祷が捧げられたジュール・ビアンキへの追悼レースとなった一戦は、オープニングラップから波乱が起きる荒れたレースとなった。引用元:ベッテル、ビアンキに捧げるV。健闘アロンソ5位 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
スタートで一気に前に出るベッテル、そしてライコネンもそれに続く。メルセデス勢のスタートも本当によくなかったしメルセデスにとって悪夢の一日だったと言える。しかしここまで常勝イメージのメルセデス勢が下位に沈んだだけでこんなにもレースが面白くなるもんだなぁ、となぜか実感してしまった。F1グランプリの中でもいちばん詰まらないとされて来たハンガロリンクもあくまで故意ではない不確定要素がレースを幾らでも面白くしてくれる。詰まらないと見放すのは簡単だが、見続けているとたまにこういうことが起きるから、F1はまだまだ辞められない。
そしてその不確定要素がマクラーレン・ホンダを上位に押し上げる。メルセデス勢が沈み、各所での様々な出来事もありSCそしてペナルティが連発されたのも要因のひとつだが、この荒れたレースを無事完走させ他車とのバトルも堂々と出来たという事は称賛に値するのではないだろうか。FP、QFと全く良い所が見つけられなかったマクラーレン・ホンダだが、レースでは従来の持ち味を遺憾なく発揮してくれた。課題はもちろんまだまだ山積みだが、アロンソが5位完走、バトンも9位完走でダブル入賞!という事でチームの士気がますます高まって今後良い方向へと向かってくれる事でしょう。
フォース・インディア悪夢の週末となってしまった。決勝ではヒュルケンベルグのマシンがホームストレートで突然のフロントウィング脱落。タイヤバリアにまっすぐ突っ込んだがドライバーは無事。一方ペレスはマルドナドと交錯してリタイヤに追い込まれた。ペレスはFP1でもリアサスペンション破損でマシン横転の大クラッシュに見舞われている。
ベッテル今期2勝目。クビアトがF1初表彰台で2位、リカルドも3位表彰台で、近年まれに見ない新鮮な表彰台のメンツとなった。マックス・フェルスタッペンも4位に入り、ある意味レッドブル・ファミリーが4位まで独占という事になった。
次戦第11戦ベルギーGPは8月23日(日)に決勝レースが行われる。
F1第10戦ハンガリーGP 決勝レース結果 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)