9月11日は、俳優・コメディアン・トロンボーン奏者であった、谷啓(たに けい)の命日です。「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバーで「ガチョン」「びろーん」「アンタ誰?」「ムヒョーッ」といった各種のギャグで不動の人気を獲得した。2010年9月10日、自宅の階段から転落して頭などを強打し、翌11日脳挫傷のため死去した。78歳没。
谷 啓(たに けい、本名:渡部 泰雄(わたべ やすお)、1932年〈昭和7年〉2月22日 - 2010年〈平成22年〉9月11日)は、日本の俳優、コメディアン、トロンボーン奏者。「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバー。
東京府荏原郡東調布町(現・東京都大田区田園調布)出身・三鷹市大沢に居住していた。渡辺プロダクション所属。中央大学経済学部中退[注釈 1]、中央大学学員会三鷹支部会員。日本トロンボーン協会名誉会員。
写真家の吉田ルイ子は従妹にあたる。長男の渡部泰裕は映像ディレクター。
芸名の由来は、アメリカの名コメディアン、ダニー・ケイを日本語風にしたもの。名乗り始めた当初は、「ダニー・ケイを敬う」という意味で『谷敬』だったが、ファンから「谷敬という字はいけません。なぜかというと、谷底でいつも敬っているんじゃ、ずっと底にいることになるから」という指摘を受け、『谷をひらく』という意味の『谷啓』と改名した。ただし、髪型や芸風は、『アボット&コステロ』のルー・コステロに似せている。
バンドの植木等の紹介でハナ肇に会い、「ハナ肇とキューバン・キャッツ」に1956年2月に移籍。のちにバンド名はハナ肇とクレージーキャッツと変わる。ジャズ喫茶に出演し、多彩なギャグで人気を博す。
1959年の『おとなの漫画』以降、コメディアンとして多くのTVバラエティ番組に出演。「ガチョン」(当時は伸ばさなかった)「びろーん」「アンタ誰?」「ムヒョーッ」といった各種のギャグで不動の人気を獲得した。「谷だァ!」というギャグも一時期使っていたが、これは当時の流行語にもなった青島幸男の「青島だァ!」に対抗する形で発せられたもの。
俳優としてもテレビドラマや映画に多数出演している。1975年には、かねてからの夢だった本格的ミュージカル、森繁久彌主演の『屋根の上のバイオリン弾き』に出演、肉屋のラザール役を演じ、4年の間出演した。演出家の福田陽一郎の『好みの役者』で、福田が演出する舞台に多数出演している。
2010年9月10日、自宅の階段から転落して頭などを強打。杏林大学医学部付属病院に搬送されたが、翌11日午前5時7分に脳挫傷のため死去した。78歳没。引用元:谷啓 - Wikipedia