2016年3月25日金曜日

【訃報】漫画家・小山田いく氏、59歳。代表作は「すくらっぷ・ブック」他。週刊少年チャンピオン誌などで執筆。


 小山田いく氏 59歳(おやまだ・いく、本名・田上勝久=たがみ・かつひさ=漫画家) 23日、長野県小諸市の自宅で亡くなっているのが見つかった。関係者によると病死とみられる。

 同市を舞台に1980年代前半に連載された青春漫画「すくらっぷ・ブック」ほか、「ぶるうピーター」などで知られた。弟は漫画家のたがみよしひささん。

引用元:「すくらっぷ・ブック」漫画家小山田いく氏死去 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


漫画家・小山田いくさん亡くなる 代表作に出身地・長野県小諸市を舞台にした「すくらっぷ・ブック」など - ねとらぼ

記憶に残る…とはよく言ったもので、現在の様に何でもかんでもメディアミックス、やれアニメ化だビデオ化だキャラクターグッズだイベントだ、そんなの無くともコミックスのみ、たった数年間の連載でも何十年経った今でも人々の心の片隅に強く残って生き続けているマンガ、そんな作品のひとつ「すくらっぷ・ブック」。まず見た目で小山田先生の描く絵柄が独特で可愛い感じの印象が強いのだが、実際の作風が丁寧で暖かみのある、且つリアルな時間軸で展開されている作品が「すくらっぷ・ブック」以外にも多かった様な感じがする。

自分はこの作品とほぼ同年代で、リアルな体験が出来た事はとても貴重な事でした(「すくらっぷ・ブック」主要登場人物達のひとつ下だったかな、自分)。彼らの真似をして、彼らと同じ様にそういうグループの様なものを作ってみたり…完全に意識してその気になってたんでしょうね。現実は作品の様にまるで上手くいきませんでしたが、これは貴重な体験だったなと思いました。

小山田いく先生の作風は、「すくらっぷ・ブック」以降の作品に見られた、どんなにハードな展開をしても、どこかにハートフルな感覚が感じ取れる、貴重な作風だったと思います。残念ながら正直な所、ここのところの小山田先生の作品に触れる機会は最近全くなかったのですが、久しぶりに名前を聞いたのがこの残念な知らせだったとは…しかしたった数行での訃報の知らせだったとしても、こうやって名前が挙がれば沢山の人々がさまざまな反応してくれる。こういう記憶に残る漫画家だったと思う。…ご冥福を。


『こもろすみれ姫』 - YouTube

すみれ姫こもろ - YouTube
長野県小諸市産アニメーション「こもろすみれ姫」公開ページ。こんなのあったなんて初めて知りました。小山田先生の作品はメディアミックス展開にまるで縁が無かったのですが、今思えば「すくらっぷ・ブック」はアニメに出来たんじゃないかなぁと思った。まぁ、しなくてよかったけど。

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